2016年11月06日付

LINEで送る
Pocket

わが家から出るごみの処分は、収集場所に出したり処理業者に持ち込んだりすれば済む。徹底がいわれるようになった当初は面倒に感じた分別は当たり前になり、ごみ減量化に少しは貢献しているのかなとも思う▼普段は全く頭の中にないが、ごみは当然のことながら自然に消えうせることはなく、家庭や事業所から集められた先には処理施設が存在する。ただ、処分場や焼却炉などを建設、稼働しようとすると、なかなか困難である。快適な生活のために必要と分かってはいても、近くに計画が持ち上がれば誰だって歓迎しかねるものだろう▼20年ほど前になるだろうか。産業廃棄物の処理施設をめぐり、安全性などが全国各地で問題になった。伊那市や駒ケ根市、宮田村でも施設や建設予定地の周辺住民が反対の声を上げた▼住民の学習会や集まりを取材で訪ねると、そこに関口鉄夫さんの姿があった。住民の招きで専門的な知識から問題点を説き、対応を助言していた。8月に亡くなったと聞く。穏やかながら確固たる話しぶりが思い出される▼岡谷市、諏訪市、下諏訪町でつくる湖周行政事務組合が、広域ごみ処理施設から出た焼却灰の最終処分場を諏訪市板沢に計画している。下流域に当たる辰野町内の地区で開かれた説明会では、反発や不満の声が相次いだ。説明を続けていきたい―とする組合側。着工に向けて、どう理解を得ていくか見守りたい。

おすすめ情報

PAGE TOP