辰野住民の理解見通せず 諏訪湖周最終処分場計画

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岡谷市、諏訪市、下諏訪町でつくる湖周行政事務組合が諏訪市湖南の板沢地区に建設する方針の最終処分場計画に対し、下流域に当たる辰野町の住民が反発している。同町平出や沢底で開いた説明会では、計画地公表後の説明になったことなどに住民が「納得できない」と反論。組合は「今後も丁寧に説明する」としているが、下流域の住民の理解を深められるか見通しは立っていない。

「町や沢底をなめていると感じる。説明以前の話だ」「良い施設だとしても信頼関係が構築できなければスタートできない」。1日夜に沢底公民館で開かれた事業説明会。住民は計画に対する不満をあらわにした。

諏訪市は建設地について2013年から板沢地区と交渉を始めたが、過程は明らかにしてこなかった。「地権者である板沢の皆さんの合意をいただくことを第一に考えていた。公表までは一切明らかにしないとの約束は破るわけにはいかなかった」。同市の平林隆夫副市長は釈明に追われた。

住民からは建設地の白紙撤回を求める声が相次いだ。組合は現時点での白紙撤回を否定した上で、「施設の安全性について要望や意見があれば対応を考えたい」と繰り返した。

組合は10月4日に組合議会で建設地を公表。同19日以降、辰野町では4回にわたり説明会を開いた。平出区は区議会が反対姿勢を明確にし、沢底区は近く代議員会を開いて対応を決める考えだ。

組合議会は同25日、施設整備に向けて測量や地質、生活環境影響などの調査委託費を計上した補正予算を可決。組合事務局は「計画地に建設した場合の影響など、より具体的な話ができるようにするためにも調査は確実に進めたい」とする。

計画地の直下に位置する沢底区の古村仁士区長は「なぜ有賀峠の辰野町側なのか」と指摘。「平出区や町とも協議し、区民が納得する方法を考えたい」とする。組合は今月18日に諏訪市文化センターで開く説明会終了後に今後の対応を決めたいとしているが、打開策は今のところ見えない。

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