子別れ悲話熱演 中尾歌舞伎秋季公演

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熱演におひねりが飛び交った中尾歌舞伎秋季公演

熱演におひねりが飛び交った中尾歌舞伎秋季公演

伊那市無形民俗文化財に指定されている中尾歌舞伎の秋季公演が6日、同市長谷の中尾座であった。子別れ悲話の「恋女房染分手綱 重の井子別れの段」を5年ぶりに上演。中尾歌舞伎保存会の熱演におひねりが飛び交った。

あらすじはこし入れに駄々をこねる調姫(しらべひめ)を馬子の三吉が道中すごろくで機嫌を直す。乳母の重の井は、三吉が生き別れになったわが子と知るが、婚家に配慮して泣く泣く追い返し、姫のお供で旅立っていく。

舞台では、わが子をこの手で抱きしめたい重の井の心情と、母親に抱いてほしい三吉の切ない思いを歌舞伎ならではの独自のせりふ回しで熱演。母子が涙ながらに別れる場面では、掛け声と共におひねりが投げ入れられた。

局役で初舞台を踏んだ石川裕美さん(39)=高遠町=は「大勢のお客さまの前で緊張しましたが気持ちがよかった。中尾の伝統芸能に触れさせていただき光栄です」と感謝していた。

総合学習の一環で初めて中尾歌舞伎を見た長谷小学校6年の原唯斗君は「声の強弱に迫力があった」と感想を話した。

中尾歌舞伎は江戸時代から続き、太平洋戦争で一時廃れたが1986年に復活した。

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