2016年11月10日付

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小学校の下校の時間。校舎から元気に飛び出してくる児童たち。学校近くの交差点で地域のあいさつ運動に立つボランティアは「お帰り」と声を掛ける。子どもたちも「ただいま」「こんにちは」とにっこりと返事▼ボランティアは、どっと走ってくる児童の姿にひやひやしながら、「あの勢いでよくぶつからないね」と感心する。「ほらほら、よそ見をしないで」「危ないから気を付けてね」と、思わず言葉も口をついて出る▼きっと子どもの頃は誰でもあんな様子だったろうが、年を取ると子どもの動きを目で追うのさえ大変だ。反射的な動きは遅くなり判断力も鈍ってくる。子どものようには動けないが、まだまだそこまで衰えてはいないと思っていても、注意力にしても集中力にしても明らかに能力は落ちている▼実感したのがこの夏。風鈴の音が聞こえにくくなっていることに気付いた。そういえば今年の夏は蚊が少ないと感じていたが、もしかして蚊の飛ぶ「ぶーん」の音に気付いていなかったのか。そう思い当たり、がっくりした▼寒くなり、着込んで外に出ると体の動きが鈍くなる。夕暮れも早くなり午後4時半といえば薄暗い。子どもたちの動きの素早さにはハラハラするが、自分の身の回りの危うさには気付きにくい。特に、車の運転や道の横断には危険度が高まるといっていい季節だ。「大丈夫」などと言わず、余裕ある対応を心掛けたい。

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