自然薯を中川の特産に 澤田さんら収穫

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地中に横たえた波板の上でまっすぐに育った自然薯を持つ大石さんと澤田さん(右)

地中に横たえた波板の上でまっすぐに育った自然薯を持つ大石さんと澤田さん(右)

中川村横前の澤田英明さん(82)と同村地域おこし協力隊の大石将司さん(32)は、村農産物の特産化を目指して自然薯(ヤマイモ)の栽培を始めた。今春作付けした自然薯は順調に育ち、大きな芋では長さ150センチにも成長。秋本番を迎え、収穫作業が続いている。

自然薯栽培は3年前に澤田さんが着手し、今年は大石さんに声を掛けた。上伊那地方はナガイモ栽培が盛んだが、自然薯は生産量が少なく、高値で取り引きされる商品作物という価値にも着目した。

澤田さんの畑では山口県内から取り寄せた原種の種芋1000個を5月に作付け。塩化ビニール製の波板を地中に横たえ、その上へ種芋を置くことで、芋がまっすぐ成長するように工夫した。畑には山砂を入れ、自然に近い土壌環境を心掛けている。

今夏は畝の上に張ったマルチシートが地中から伸びた自然薯の茎に触れ、一部のツルが高温で焼ける被害があったものの「形よく(すりおろすと)粘りがあって味の濃い芋に育った」(澤田さん)。

卸値は1キロ2500~3000円。中央道下り線の諏訪湖サービスエリアなどで販売する。実際に天然の自然薯を苦労して掘った経験がある顧客からは「値段が安い」との声も聞かれ、「評判は上々」(大石さん)だ。今後の収穫分も含め、すでに芋は予約で完売している。

澤田さんは「自然薯は地下へ垂直に伸びる特性があり、波板を越えるサイズの芋はL字型に曲がって商品価値が下がるので、栽培は難しい面もある」と話す。大石さんは「一部を名古屋の物産展で販売したら2日間連続で買いに来てくれた人がいて感動した」と喜び、「将来性がある農産物。今後、村の名産になるよう励みたい」と手応えを感じている。

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