障がい者の自由な感性 辰野美術館

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障がい者の力作が並ぶ辰野美術館の企画展「創造の王国」

障がい者の力作が並ぶ辰野美術館の企画展「創造の王国」

辰野町荒神山公園の辰野美術館で、障がい者の作品を集めた企画展「創造の王国」が開かれている。上伊那地方を中心に、県内の養護学校の子どもや障がい者支援施設利用者ら63人が手がけた約200点を展示。自由な感性で生み出した平面と立体の力作が、来場者を楽しませている。27日まで。

ハンディキャップを持つ人の表現活動からエネルギーを感じてもらい、地域の理解普及と支援充実につなげようと、今年が7年目。お気に入りの動物、乗り物、家族を描いた水彩画やペン画などの平面作品、紙工作の立体作品を並べた。

知的障がい者援護施設・県西駒郷(駒ケ根市)の男性は、かつて訪れた野球場をモチーフにした立体の紙工作を出品。目にしたものを瞬時に記憶する特技を生かし、紙を切り張りしたり丸めるなどして、グラウンドやにぎやかな商業看板、電飾装置などを迫力たっぷりに表現した。

障がい者社会就労センターゆめわーく(伊那市)の男性の平面作品は、軽作業の合間に描いた全国の電車路線名と車体の絵。画用紙代わりに使う小さな紙片を集めて会場の柱いっぱいに飾ってあり、彩り豊かな空間が印象的だ。

同館の赤羽義洋学芸員は、「好きなものを自由に描いたり作ることが、既成概念を超えた表現の原 点だと気づかせてくれる。心揺さぶられる感動を味わって」としている。

開館時間は午前9時~午後5時。月曜日と24日休館。入場料300円(高校生以下無料)。12日午前10時から、コカリナ演奏家三浦みをさん=塩尻市=が、障がいを乗り越え画業に励む息子史朗さんを語るトーク、造形作家天野惣平さん=伊那市=指導の紙を使ったカラフルな制作ワークショップを行う。申し込み、問い合わせは同館(電話0266・43・0753)へ。

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