伊那市有害鳥獣対策協 貝付沢にネット設置

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貝付沢周辺に防護ネットを取り付ける参加者

貝付沢周辺に防護ネットを取り付ける参加者

伊那市有害鳥獣対策協議会は12日、ニホンジカなどの侵入を防ぐ防護ネットを中央アルプス山麓の同市西春近諏訪形の貝付沢周辺に設置した。近年、天竜川西側の中アにも鹿の生息域が拡大し、食害などが懸念されていることから、野生鳥獣対策のモデル事業として実施。今後の取り組みに生かしていく考えだ。

貝付沢では2006年7月の豪雨で土石流が発生、大きな被害が出た。一帯では、えん堤や谷止め工の設置が進められる一方、地元住民でつくる「諏訪形区を災害から守る委員会」がケヤキなどの広葉樹を植え、災害に強い山づくりに取り組んでいるが、鹿や猿に苗を食べられたり、イノシシに根を掘り起こされるといった被害が出ていた。

同協議会が2カ所に設置したセンサーカメラにもニホンジカやイノシシ、ニホンザル、ツキノワグマなどが写っていた。このため、昨年度に続き、西部山麓地域における野生鳥獣対策モデル事業の一環として防護ネットを設置し、効果を検証する。

この日は市や地元の西春近自治協議会、同委員会、猟友会、財産区などの関係者約25人が参加。約500メートルにわたり3メートル間隔で打ち込んだ高さ2メートルの支柱にネットを取り付けていった。下からもくぐられないようくいでしっかり地面に固定した。昨年度設置した約1キロと合わせ、沢全体を取り囲む形になった。

市耕地林務課は「一帯ではハード事業と合わせ、植林や捕獲など複数の取り組みが協働で行われている。食害対策のモデル的な取り組みとして広がっていくことを期待している」と話していた。

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