岡谷市 介護予防へ「交流サロン」 加茂団地でモデル事業

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岡谷市は地域の高齢者や一人暮らし世帯の介護の予防、引きこもり、孤独化の防止などにつなげるため、住民同士が地域の集会所などに主体的に集まり、楽しむ「交流サロン」の創出を市内各地で目指している。このモデル事業として新年度は同市加茂町の市営加茂団地の高齢者を対象にした「ほっとサロン」を開く。市全体に広げることを想定し、課題などを探る。

計画ではサロンは月1回、午前中の2時間程度を予定し、加茂団地A棟1階の集会室を利用する。対象者はおおむね65歳以上。体操、介護予防の知識を啓発する地域リーダー「ねこまぬ大使」によるレクリエーション、市の保健師や外部講師らを招いた講座、茶話会などを行う予定で、講座では介護予防、認知症予防、体幹トレーニング、特殊詐欺被害防止対策などについての内容を想定している。高齢者世帯を訪問する民生児童委員らの力を借りながら、サロンに足を運んでもらえるよう呼び掛けに力を入れる。

新年度は会場となる集会室のバリアフリー化やトイレの様式化などの改修が行われる。改修費は300万円。サロンは工事完了後の7月頃に1回目を開く予定で、講師謝礼、備品購入費、資料代や消耗品費などを含めた運営費として55万円。いずれも新年度一般会計予算案に計上した。

同団地は2棟あり、居住者の高齢化が進んでいる。県住宅供給公社岡谷管理センターによると、1971年完成のA棟は、全100戸のうち居住世帯は97戸(19日現在)。60歳以上の高齢者世帯は61戸で、このうち一人暮らしが53戸と全居住世帯の半数を占める。73年完成のB棟は全61戸で居住しているが、高齢者世帯は27戸で、このうち一人暮らしが23戸に上る。

市都市計画課によると、完成当時は大半が現役世代だったが、築年数を重ねるに伴って入居者の年齢が上昇。さらに完成当初の入居者の転居後は比較的高齢の世帯が入居する傾向があり、団地内の高齢化が進んだという。

市介護福祉課は「引きこもりがちな高齢者に足を向けてもらい、社会との接点をつくり出したい。介護予防に主眼を置きつつも地域の高齢者の仲間づくり、生きがいづくりにつなげ、高齢者が健康でいきいきと暮らせるまちを目指したい」と話している。

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