10年前の4倍 霧ケ峰のシカ出現状況

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霧ケ峰・鹿平均発見頭数

霧ケ峰・鹿平均発見頭数

諏訪、茅野、下諏訪の3市町にまたがる霧ケ峰で、県環境保全研究所と県霧ケ峰自然保護センターが春と秋に行うシカの出現状況調査(ライトセンサス)で、今秋4回の発見数は計390頭となり、1回平均97・5頭だった。前年に比べると減ったものの、10年前の約4倍と依然として高い水準を維持しており、霧ケ峰自然環境保全協議会は「柵による植物群落や湿原の保全対策を継続していく」としている。

調査は、茅野市大門峠~諏訪市強清水(16キロ)、踊場湿原~八島ケ原湿原(10キロ)の道路沿いで実施。夜間に車を低速走行させながら両側にライトを照らし、光るシカの目から頭数把握した。

今秋は10月31日から今月7日までの間に行い、発見数は順に100頭、77頭、114頭、99頭となった。調査日の視界不良が影響した2014年秋(平均79頭)や、13年4月の霧ケ峰大規模火災に伴ってシカが好む新芽の生育が促された14年春(226頭)を除き、ここ数年は120頭前後で推移してきており=グラフ参照、「一時期より少なくなった」との声もある。

協議会事務局の県諏訪地方事務所環境課は「減少傾向は示しているが、一帯の生息密度は依然高いと言える」と分析。「電気柵で囲んだ植生地では、ニッコウキスゲなどの花芽が食害に遭わず、毎年きれいに咲いている。引き続き防護対策に力を入れる」としている。

霧ケ峰では今年度、樹木保護に用いられるシカ忌避剤をニッコウキスゲに散布し、花芽を守れるかを検証する実験も始まった。

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