新倉山復旧へ前進 林業専用道が着工

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林業専用道開設に向けて支障木を伐採し、取り除く作業員

林業専用道開設に向けて支障木を伐採し、取り除く作業員

昨年3月末に岡谷市川岸地区で発生した山林火災で、森林の再生費用に充てるために売却する木材の搬出作業道の開設工事が14日に始まった。既存の農道小洞沢線と大洞沢作業道をつなぐ計画で市が開設し、来年3月末に完成する予定。12月中旬に掛けて作業道開設の支障になる樹木の伐採作業を進める。

開設する作業道「林業専用道大洞線」は全長900メートル、幅員3・5メートル。現在は急斜面となっている場所の一部の土砂を削り取り、谷側に盛り土をして砕石を敷く。支障木の伐採はエリアは幅が約8メートルとなっており、約800本の伐採を予定している。伐採を中央緑化(岡谷市山下町)、道路開設を山岸建設(同市成田町)がそれぞれ請け負う。

これまでの協議の中で大洞線の周辺の山林は復旧費の7割が補助される国や県の補助事業を導入して再生を図る。現場は急斜面で木材の搬出が難しいため、作業道を開設し、効率性を高める。現場では、作業に当たる従業員2人がチェーンソーを使い、安全に十分配慮しながら次々と支障木を倒していた。作業道開設工事は12月上旬から始まる。

燃えた木を含めた本格的な伐採作業の木材の搬出は来年4月以降になる。市農林水産課は「山林の復旧に向けてようやく現場が動き出す。森林所有者に金銭的な自己負担が発生しないことを大前提としながら事業を進めていく」と話している。

山林火災は昨年3月末に岡谷市川岸西の墓地から出火し、45・34ヘクタールを焼失した市としては過去最大規模の山林火災。所有者らでつくる「新倉山復旧協議会」が復旧方針を検討し、ほとんどの地権者から同意を得たことから作業に着手する。

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