高遠、長谷の医療体制検討 伊那市方針

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伊那市は16日夜開いた市医療政策審議会で、高遠町、長谷地域を中心とした市東部地区の今後の医療体制のあり方について検討する方針を明らかにした。市が運営する長藤(高遠町)、新山(富県)両診療所の将来的な医師確保や患者数の減少が課題になっているためだ。市は近く開業医を含めた東部地区の医師らから意見を聞く機会を設けるとともに、同審議会にも意見を求めていく考えだ。

市健康推進課によると、市内4診療所はいずれも赤字状態で、その額は年々増加している。市は2011年に合併後の国保直営診療所のあり方について同審議会に諮問。効率化を図りながら維持継続するとの答申を受けて経営改善に取り組んできた。

長藤診療所は月、水、金曜日の週3回、診療を行っており、15年度の延べ受診者数は2245人、前年度より406人減った。医師は数年後に定年を迎える。また、新山診療所は毎週水曜日午後の1時間のみの開設で、15年度の延べ受診者数は87人、前年度より58人減った。実患者数は外来4人にとどまる。

こうした状況を踏まえて同課は 「今後の方向性を検討しなければならない 時期を迎えている」と問題提起。城取誠保健福祉部長は 「診療所の問題だけでなく、高遠、長谷、新山地区を含めた東部地区全体の 医療体制の問題として捉えて いかなければいけない」との認識を示した。

同審議会の兼子敦彦副会長(市医師会会長)は「医療が無い地域は廃れる。10年後、20年後の高遠、長谷の医療体制を考えていかないといけない」としつつ「僻地医療に取り組む医師は少ない」と課題も指摘した。市は今後、関係する医師らから東部地区の医療体制について意見を聞き、同審議会の意見も聞いて今後の対応を検討する。

一方、西箕輪診療所については、西箕輪地区の医療体制の確立に向けて県厚生連富士見高原医療福祉センター(富士見町)の診療所を誘致することが改めて報告された。新診療所の開業に伴い西箕輪診療所は廃止される。

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