住民つなぐ壁面ギャラリー 富士見駅前

LINEで送る
Pocket

壁面ギャラリーづくりに励む美津子さんと、写真を提供する五味さん(右)

壁面ギャラリーづくりに励む美津子さんと、写真を提供する五味さん(右)

JR富士見駅前の衣料品店・大丸屋は、店舗の外壁をギャラリーに見立てて地元の古い写真を飾ったり、富士見の見どころや魅力を紹介したり、町の観光PRに一役買っている。近ごろは、同店の地道な取り組みを応援しようと、地元のアマチュアカメラマンが町内で撮った風景写真を提供。壁面ギャラリーを通して住民や観光客との触れ合いが深まっている。

同店は1892年に同町若宮で創業し、開駅と同時に現在地へ店を構えた。現在の経営は平出真知子さん、小林美津子さん姉妹が担い、6代目。

ギャラリー作りは10年ほど前に始めた。祖父の中山政市さんの遺品からたくさんの写真や古い新聞、政市さんと交流のあった文化人の作品などが出てきたことがきっかけで、「富士見の歴史が分かる貴重な資料。町を訪れる人たちに富士見を知ってもらえたら」(美津子さん)という。

古い写真や新聞記事などは地元の人たちにとっても珍しく、目を引くほか、これらの展示に加えて、古い飾りの置き物や本などを「自由にお持ちください」コーナー、富士見の方言や名所の紹介、町内で開くイベント、近隣店舗の案内など展示内容を徐々に充実させている。今春にはベンチも設けた。

風景写真は同町富里の五味章さん(70)の作品。五味さんはタクシー運転手で、駅前で客待ちの間、同店の「頑張っている姿を見て、応援できれば」(五味さん)と展示作業を手伝ったことをきっかけに、作品を提供するようになった。休日に地元周辺で自然を撮り、季節に応じて展示作品を更新。「見てもらう場所が出来て撮影の張り合いが出た」という。

美津子さんは、「駅へ降り立ったお客さんがまず注目してくれる。富士見らしさを感じてもらい、地元住民との交流のきっかけになれば」と話している。

おすすめ情報

PAGE TOP