促成アスパラじわり浸透 原と富士見の4人栽培

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冬場に収穫する促成アスパラガスの生産が八ケ岳山麓でじわりと広がり、今季は原村と富士見町の4人が栽培に取り組んでいる。県の補助事業を活用して根株を掘り上げる専用の機械を共同購入し、技術向上や情報共有のための部会も結成。「徐々に作付けを増やしたい」と意欲的だ。国産の出回りが少ない冬は価格がいい。収益性の高い冬季栽培作物を導入して切れ目のない生産体系にし、労働者の通年雇用化を図りたいとの思いもあるようだ。

栄養分を蓄えた根株を掘り取り、電気温床線を敷いたビニールハウス内の伏せ込み場に移して芽を出させる。八ケ岳山麓の高地は、秋の早い時期から低温にさらされて芽出しに必要な休眠打破がしやすい強みを持ち、県や農協などでつくる協議会と、原村柳沢のセロリ生産者行田幸将さんが一昨年から、試験を兼ねて栽培を始めている。

行田さんに加え、30~40代の3人が促成アスパラ生産に名乗りを上げた。原村八ツ手の小島章義さん(40)は、標高1000メートル地点にあるほ場で根株を養成。掘り上げた養成株をこのほど、セロリの春栽培で使ってきたハウス内の温床に伏せ込んだ。

「1週間後には芽が出てきそう。クリスマスから年末に収量がピークになるようにした」と小島さん。「セロリと定植時期が重なって作業は大変だった」と言うが、今回10アールだった作付け面積を「将来は30アールほどにしたい」と意気込んだ。

「国産アスパラの需要は高まっている。この時期に出荷できる、この地域の特性を生かしたかった」とは、富士見町富原のブロッコリー生産者佐藤映志さん(39)。「春に求人を出してもなかなか集まらない」と人手確保に悩んでいるといい、通年雇用の創出も動機になったとした。

28日は、県諏訪農業改良普及センターやJA信州諏訪の担当者を交えて小島さんのハウスで検討会をした。普及センターは「導入を検討したり関心を寄せたりする農業者が他にも出てきている。(4人が)促成アスパラの先駆者になってほしい」と期待を込めていた。

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