冬の感染症 流行期入り、対策万全に

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今年も感染症への備えが欠かせない冬の季節が到来した。県内は例年より早い11月24日にインフルエンザ流行期に入り、同じ日にノロウイルスによる感染性胃腸炎の注意報も発令された。今冬の県内は“2大ウイルス感染症”のダブルパンチに見舞われた格好だ。流行期に入ると瞬く間に感染が拡大する。今後に備え、感染予防に努めたい。

県内では先月27日までの1週間に、87カ所の医療機関から報告のあったインフルエンザの患者数は113人。1医療機関あたり1・30人となり、流行期入りした前週(1・14人)を上回った。中でも上伊那地域の患者数は1機関あたり6・75人と県平均の5倍超と早くも流行が本格化している。

1999年の調査開始以来、最も早く流行期入りしたことから例年以上の流行が懸念されている。ワクチン接種をしていない人は、早めに接種を済ませたほうが賢明だ。学校での集団感染も目立ってきた。年の瀬を控え外出したり、年明け後は新年会などで人が大勢集まる会合に出席する機会も増える。外出する際はマスク着用を心掛け、帰宅してからの手洗いなどを励行したい。

県によると、今季検出されているウイルスは「A香港型」が主流のようだ。元来は隣県の新潟などで相次いで検出された鳥インフルエンザだったが、ヒトからヒトに感染する「新型」に変異してから毎年冬になると猛威を振るっている。特に高齢者が重症化しやすいとされているため、病院や福祉施設などは徹底した予防対策を講じるなど警戒を強めてほしい。

ノロウイルスが主な原因とされる感染性胃腸炎に対する備えも必要だ。患者数が増えると、1~2週間後にノロウイルス食中毒が増える傾向にある。ウイルス性の胃腸炎を侮ってはいけない。免疫力が弱い幼児や抵抗力が落ちている高齢者が感染すると、重症化して死亡するケースもある。この時季から来年3月にかけて多発するため注意が必要だ。

感染者が十分な手洗いをせずに調理した食材を口に運んだり、排せつ物、おう吐物からも二次感染することで知られている。インフルエンザ予防に使用するワクチンなどの有効な治療薬がないため、食品を取り扱う際の手洗いや調理器具の消毒などを徹底したい。

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