自前SUWAロケット 来年3月打ち上げへ

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小型ロケットの打ち上げを通じてものづくり技術の高度化を図る、諏訪地方6市町村と信州大学工学部の「SUWA小型ロケットプロジェクト」は3日、全体の打ち合わせを岡谷市中央町のララオカヤ内信州大学大学院諏訪圏サテライトキャンパスで開いた。既製品にほとんど頼らずに作り上げた初めての自前ロケットの打ち上げに向けて準備が着々と進んでいる。打ち上げは来年3月19日に秋田県能代市で行う。

打ち合わせでは構造機構、燃焼、計測制御などの各班がこれまでの取り組みを報告。ロケットエンジンを担当する燃焼班はエンジンの仕様を説明した。固形燃料に液体の酸化剤を加えて化学反応を起こし、推力に変えるハイブリッド型で、推力は100重量キログラム。燃焼時間は6秒、重さは7キロ程度となり、外径は最も太い部分で直径10・5センチとした。安全に打ち上げることを重視した設計だが、打ち合わせでは、機体を組み立て、計測機器などを搭載後の重さを10キロ程度にすることが理想といった指摘もあり、安全性を確保した上で可能な範囲で軽量化を目指す方針を確認した。

ロケットの本体は全長1・67メートル、胴径は12・2センチ。現状では、総重量は12キロとなる見込み。理論上の到達高度は2・7キロとした。搭載する計測器は高度や加速度などを測定し、無線で地上のパソコンにデータを送るシステムの開発が行われ、実演した。

この日はモデルロケットを高度50~100メートルほどまで打ち上げて、計測、データ送信が可能かどうかを調べる実験を岡谷市の岡谷湖畔公園多目的広場で予定していたが、手続きなどに課題があり、来年1月以降に延長した。

プロジェクトマネジャーの中山昇・信大工学部准教授は「各班とも打ち上げに向けて最終段階に来た。来年1、2月には組み立てるところまで進め、3月の打ち上げに備える。(低い高度の)打ち上げ実験は1月以降に諏訪地方の多目的広場で行いたい」と話していた。

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