「匠の時計修理士」目指す 4年ぶり養成講座
県時計宝飾眼鏡商業協同組合の「信州匠の時計修理士」養成講座が5月31日、茅野市中大塩の市総合サービス(旧茅野高等職業訓練校)で始まった。コロナ禍で4年ぶりの開講。A級、1~3級の4コースに県内外の20~50歳代の19人が受講し、10月に行われる同修理士資格試験に向けて技能を高めている。
匠の時計修理士は、高度な機械式腕時計の修理技術を持つ技術者を認定し、技術の普及と技能継承を図る目的の資格。養成講座は2005年から行い今年で17回目で、A級は全6回、1~3級は全12回ずつ開く。セイコーエプソンの技能五輪メダリストや同修理士特級資格者らが講師を務め、各級に応じたカリキュラムで技能を高め、知識を習得する。
31日はA級と1~2級が合同で講義をスタート。県内をはじめ神奈川、静岡、京都などから、時計メーカーや時計販売の関係者ら計11人が受講した。顕微鏡をのぞき込み、機械式時計を分解して再度組み立てる学習などに取り組んだ。