「羽広菜」広がる可能性 伊那で品評会

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食べ方のバリエーションなど、3年目を迎えて新たな可能性も探った品評会

食べ方のバリエーションなど、3年目を迎えて新たな可能性も探った品評会

伊那市西箕輪羽広の伝統野菜「羽広菜」の品評会が4日、同市羽広公民館で開かれた。地元の栽培者十数人が自慢の収穫物を出品。羽広区と羽広菜部会が主催して3年目で、多くの区民が来場して出来栄えを見比べた。今回初めて食べ方のレシピについても情報交換し、地元伝統野菜のさらなる可能性を探った。

羽広菜は県が認定する「信州の伝統野菜」の一つで同区特産。食用として人気が高いカブは円すい形で、上部が赤紫色になるのが特徴だ。

一時は消滅の危機にあったが、1992年に地元住民が羽広菜加工生産組合を設立して復活。現在は区内の3分の1にあたる80戸がカブ漬けなどにするため栽培し、自家用のほか出荷する農家もいる。

ただ生産者によって品質にばらつきがあったことから、羽広菜研究部会は伝統野菜として正しい形で残そうと品評会を企画。西村照幸部会長(79)は「この3年で、目標とした品質はかなりそろってきた」と目を細める。

栽培する家庭の多くはカブの部分を食用にしているが今回、葉の部分も含めて新たな食べ方を見いだそうと出品者にレシピを募集。山口政幸さん(67)は自宅で試しているカブと葉をしょう油、酒で一緒にもんで漬ける「切り漬け」を紹介し、会場に試食も用意した。

葉はシャキシャキ感が残り「このような食べ方は初めて」と他の生産者からも好評。山口さんは「一緒に漬けることで、カブのうま味エキスが葉の味も良くする」と手応えを話した。

「漬物だけでなく、他の食べ方があってもいい」と西村さん。「栽培時期も秋から冬にこだわらず、春先から育て夏のサラダなどへの活用なども有り得る。来年の品評会では、さらに多くのレシピを提案してもらえるようにしたい」と期待を高めた。

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