市民参加型せりふ劇10、11日 伊那塾

稽古に励む出演者
NPO法人アクターズゼミナール伊那塾(飯島町)の市民参加型演劇企画「エーストックシアター」は10、11の両日、せりふ劇「岸田國士短編劇集」を飯島町文化館大ホールで上演する。舞台上に客席を置く小劇場形式で、マイクも不使用。演者の息遣いやしぐさ、目線まで間近で感じてもらえる公演を届ける。
同企画では、一般公募で集まった地域住民がミュージカルを中心に上演してきた。せりふで物語をつなぐストレートプレー(せりふ劇)は3月上演の作品に続き2回目で、今回も公募はせず関係者らに声を掛けて演者を集めた。伊那谷在住の8人が出演する。
せりふ劇は「せりふをテンポ良くつなげられた時は面白いが、一歩つまずくと総崩れになる。手ごわい」と演者の一人、伊東初絵さん(52)=伊那市=。仲間と共に、駒ケ根市内の稽古場で本番に向けて練習を重ねている。
岸田國士短編劇集は劇作家岸田國士の4作品をそろえた劇。仕える主人の留守中にうわさ話で盛り上がる女性らの姿を描く「留守」、外国人と交際していた女性が主人公の一人芝居「モノロオグ」、結婚を控える娘とその母の会話劇「葉桜」などを上演する。
公演は10日午後3時、同7時。11日は午前11時、午後3時の計4回。字幕付きの上演で舞台下手側の幕にせりふを投影する。一般2000円(当日200円増)、高校生以下無料。町文化館(電話0265・86・5877)で販売する。問い合わせは同法人の中山教保さん(同090・4181・8262)へ。