「創造の森」の草花図鑑で紹介 苗代さん執筆

ニッコウキスゲが咲き始める「創造の森」で完成した図鑑を手にする苗代さん
富士見町は、富士見高原リゾートの標高1420メートル地点に広がる「創造の森」で見られる草花をまとめた図鑑「創造の森 植物BOOK」を作成した。町地域おこし協力隊で植生調査や育成を担当する苗代夏菜さん(30)が企画・執筆を担当。花が見られる場所を示したマップとともに、88種類を紹介している。
遊覧カートで標高差200メートル、片道約1.5キロの坂道を登った先に広がる創造の森。約11万5000平方メートルの敷地には、春から秋にかけて約150種の草花が見られるが、カート乗降場付近で止まってしまう人も多く、奥まで散策してもらおうと作成した。
持ち運びやすい縦20センチ、横10センチのサイズで、全48ページ。苗代さんが一つひとつ種を同定し、白、黄、赤、青の4色に分けて、花の特徴や名前の由来、見頃の時期、魅力などをガーデナーの視点からまとめた。
苗代さんは「冊子を片手に、ゆっくり歩いたり、ベンチに腰掛けたりして、のんびり過ごしてほしい」と話す。現在はニッコウキスゲが咲き始め、ヤナギランやオミナエシが順次、楽しめるという。
2万5000部を作成。12日から遊覧カートに乗車した大人と八峯苑鹿の湯に宿泊したグループに1冊ずつ配布する。