現代アート「アータビ」 辰野で授賞式

アータビ国際現代アートアワードの開催を祝い記念撮影する受賞者や関係者
日本のど真ん中・辰野町から現代アートを世界に発信する国際公募アート企画「ARTabi(アータビ)2023国際現代アートアワード」の授賞式が10日、辰野美術館で開かれた。世界を目指す現代アーティストの海外進出の登竜門として初開催したアート企画。式には関係者約30人が出席。入賞、入選者を表彰して祝福し、今後の活躍に期待を寄せた。同日、入賞・入選作品、招待作品を集めた展覧会も辰野美術館で開幕した。会期は25日まで。
アータビは「アート」と「旅」をかけ合わせた造語。現代アーティストを支援するファーストアイデアジャパンが主催し、大手民泊サイト日本法人のAirbnb(エアビーアンドビー)Japanと辰野町が共催する。
海外進出の登竜門としてアーティストの成長を支援。国際文化交流に寄与するとともに持続可能な観光開発を進めることで地域貢献するのが目的。信州辰野ほたる祭りとのコラボで開催した。
作品は日本や韓国、台湾、米国、ギリシャなど世界12カ国の16~78歳の作家から374点が寄せられ、一次審査で入選30点、最終審査で各賞を決定。グランプリには香港のフォン・ホイ・シャンさんの作品が選ばれた。
授賞式には関係者や各賞受賞者、招待作家らが出席。武居保男町長は「辰野は蛍と芸術のまち。皆さんとの出会いは本当にうれしく幸せに感じる」とあいさつ。ファーストアイデアジャパンの内山代表は「辰野で実現することができてうれしい。素晴らしい作品が世界に飛び立つことを願う」と開催を喜んだ。
グランプリを獲得したフォンさんは「受賞できてとてもうれしい。作品が国際交流のかけ橋となり、世界の人々を喜ばせるものになったらうれしい」と話した。
優秀作品を集めた展覧会は7月29~8月18日に東京のサンシャオギャラリーで、10月6日からは香港のサンシャオギャラリー香港でもそれぞれ開かれる。