諏訪の未来語る 「1000人の仲間」設立総会

設立総会であいさつする岩波豊明代表。100年先に向けたまちづくりを考える活動をスタートさせた
諏訪地方の住民有志が発足準備を進めてきたまちづくり団体「100年先の諏訪の未来を語る会『1000人の仲間』」の設立総会が10日、諏訪市総合福祉センターで開かれた。諏訪地域をよりよい姿にして将来につないでいきたいと、環境や景観、文化、まちづくりなどに関して勉強会や研究会を重ね、提言や政策立案型の活動をしていく。設立総会に続いて記念講演を行い、活動をスタートさせた。
約50人が出席し、会則や事業計画を承認した。岩波豊明代表=諏訪市中洲=は「私たち自身は見ることのない100年先の諏訪地域の未来。私たちの提案が素晴らしいまちになるきっかけとなり、100年先の人から感謝の言葉をいただけるよう頑張っていきたい」とあいさつした。
記念講演は、発起人の1人で既存建物を活用した街並み整備に取り組む「すわエリアリノベーション社」の東野唯史代表が行った。点ではなく面的に「資源の循環がある経済圏」を構築し、エリア全体の価値を高める新しい発想のまちづくりについて語り、参加者と意見を交わした。
同会は今後、政策・分野別の部会を設ける考え。100年先に実を結ぶ可能性があり、研究していきたいテーマとして▽トラム(路面電車)▽神宮寺五重塔再建▽住民自治・コミュニティ支援-などを挙げている。岩波代表は「諏訪地域は資源に恵まれているが、十分に生かし切れていない面がある。もっと良くして後世に伝えたい」としている。