諏訪地方の酒飲み比べ きき酒選手権地区予選

諏訪地方の日本酒7種類を飲み比べ、味や香りを確かめる参加者
県酒造組合諏訪支部は9日夜、「アマチュアきき酒選手権大会諏訪地区予選会」を諏訪市大手の焼き鳥店「鳥せん」で開いた。諏訪地方を中心にした日本酒愛好者ら16人が参加。全国出場を目指し、諏訪地方で造られた日本酒の飲み比べに挑んだ。
「嗜好順位法」という方式で行い、諏訪地方の酒蔵9蔵が醸造した日本酒のうちの辛口、甘口、吟醸酒などのタイプ別7種類を用意。参加者は名称が分からない7種類を2回試飲し、おいしいと感じた順に順位を付け、7種類の順位が1回目と2回目で同じかどうかで得点を競った。7種類を次々に口に含み、「難しい」と言いながら香りや味を確かめた。
優勝は富山県射水市の英知川サトルさん(49)。準優勝は諏訪市の桜井あすかさん(60)。2人は全国大会につながる県大会(24日、長野市)に出場する。
英知川さんは1回目と2回目の7種類の順位がすべて一致した。JR上諏訪駅周辺の飲食店で酒を飲むことがあるといい、「富山の飲み仲間とは違ったお酒が好きな人たちが集まるイベントに参加したかった。県大会では恥をかかないように頑張りたい」と笑顔だった。
日本酒の振興を目的に恒例の予選会で、昨年はコロナ禍の影響で取りやめ、2年ぶりとなった。予選会後には9蔵の関係者との懇親会もあり、酒を酌み交わしながら交流した。