県の支援受け活動本格化 むらびとアート

むらびとアートプロジェクトの中田真由美会長(手前)と夏秋文彦副会長
宮田村を拠点に音楽を中心に活動する芸術団体「むらびとアートプロジェクト」は今年度、文化芸術の担い手を県が支援する「信州アーツカウンシル」の助成事業の採択を受け、活動を本格化する。7月29日には駒ケ根市立東中学校を会場に楽器づくりのワークショップを行うほか、来年2月まで、手話で音楽を楽しむなど多彩な企画を予定。さまざまな表現方法による活動を繰り広げ、地域の活気を呼び起こしていく。
プロジェクトは、3年前に同村に移住したシンガーソングライター中田真由美さん(37)と音楽家夏秋文彦さん(61)=駒ケ根市=を中心に2021年に結成した。
だが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う感染対策により集客の見通しは立たず、基本的には地元アーティストとのコラボレーションによるライブ配信を中心とするなど、制限の中で活動してきた。
今年度は、信州アーツカウンシルの助成事業採択により支援金50万円が受けられ、新型コロナの5類移行もあって活動の範囲に広がりが見通せるようになった。第1弾として今年5月に総合公園ふれあい広場で開いた「ふれあいフリーマーケット」で段ボールを利用した楽器づくりを実施。7月には東中学校で「チェコ伝統の笛作り」、その後は会場を同村町二区のまちなか活性化拠点施設「MIYADA村人TERRACE(村人テラス)」を中心に、8月には「即興音楽の体験」、10月は「竹でオーストラリア楽器ディジュリドゥ作り」などを実施していく。
プロジェクトで会長を務める中田さんは「非日常であるかもしれないが、気付きとか心のエネルギー、楽しさにつながる」。副会長の夏秋さんも「来てもらえれば、楽しんでもらえる」と多くの参加を呼び掛けている。
各事業への問い合わせは事務局の梅が里ギャラリー手づくり屋(電話0265・98・7749)へ。