オリジナルパン販売へ 伊那JCと辰野高3年

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ほたる祭りで販売するオリジナルアイデアパンを開発した辰高生と伊那JCメンバー

伊那青年会議所(JC、土橋正史理事長)と辰野高校商業科3年生は、地元のパン店の協力で「オリジナルパン」を開発した。生徒たちが「辰野deパン工房」と題して取り組み、生徒のアイデアを具現化したパン。辰野町で開かれる「信州辰野ほたる祭り」に合わせ、17日にJR辰野駅隣接の信州フューチャーセンター前に臨時出店して3種のオリジナルパンを販売し、祭りの盛り上げに一役買う。

■17日臨時出店 盛り上げ一役

同JCはこれまで伊那市での活動が多かったが、今年度は圏域各市町村での活動に力を入れている。辰野町では広報辰野町委員会が中心となり、アフターコロナで多くの人が県内外から訪れるであろうほたる祭りに協力しようとオリジナルパンの開発を計画。コロナ禍で課外活動の制限を受けてきた辰野高に共同開発を提案した。

提案を受けた同校は、商業科3年で「広告と販売促進」の授業を選択している生徒17人が授業の一環で取り組むことに。同校購買でパンを販売している地元の辰野製パンの協力を得た。

■辰野の特性を生かし全6種

開発は4月上旬から始まり、同JCメンバーが講師を務める授業を5回開催。辰野町を知ることから始め、生徒個々に伝統や歴史、農産物など辰野の特性を生かしたパンのアイデアを出し合い、紙粘土でイメージを形にした。その後、辰野製パンのアドバイスを受け、再現性やコストなどを考慮して実現可能な6種類のパンの販売を決めた。

ほたる祭りでは3種類を販売。見た目にもインパクトのある「天狗パン」は町無形民俗文化財指定の神明神社天狗祭りをイメージ。甘い菓子パン「マロンパン」は国天然記念物のシダレグリをヒントに開発した。「チーズパイ」は辰野製パンの既存商品を、町内産の果物を使ったフルーティーな菓子パンに生徒がアレンジした。

グループリーダーの生徒(17)は「予想以上の出来で、味も全ておいしい。みんなのアイデアが形になり、学校の購買でも買えたらうれしい」と笑顔。小林稔広報辰野町委員長は「まちに活気を取り戻すには若い人の協力が必要。地域と関わりながら成長してほしい」と話していた。

17日の販売は3種約200個を用意。価格は200~350円ほどを予定している。開発した残り3種は、味や形を最終調整し、7月1日に開く同校110周年記念式典会場の町民会館で販売する計画だ。

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