アクリル板を無料回収 諏訪商議所

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諏訪商工会館にアクリル板を持ち込む木村朋成オーナー(左)。「新型コロナ対策推進の店」のシールは少し色あせていた

諏訪商工会議所は14日、新型コロナウイルスの飛沫防止対策で会員事業所が使用したアクリル板の無料回収を始めた。会員事業所が対象で、希望者は諏訪市小和田南の諏訪商工会館1階に設置された回収箱にアクリル板を搬入した後、2階の諏訪商議所窓口で受付簿に記入する。初日は飲食店を中心に5件30枚の持ち込みがあった。7月13日まで。

新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行した5月以降、店舗や事業所で撤去が進むアクリル板を無料回収する取り組み。商議所の無料回収は全国初で、処理に困っている会員事業者を支援し、リサイクルのルートに乗せて環境に配慮した地域経済活動を推進する狙い。ホテルや旅館、飲食店など500事業所程度の利用を見込む。

14日に約15枚のアクリル板を持ち込んだ、JR上諏訪駅に近い成田屋ビル1階の定食屋「ごちそう処きむら」の木村朋成オーナー(49)は「アクリル板でお客さんの表情が見えないのはつらかったが、モバイルオーダーなど今のうちにできることを考えた。仕事のやり方、お客さんの考え方が変わった3年間だった」と語り、「今は昼も夜も忙しく、お客さんと大きな声で笑い、話せるようになった。3年分を取り戻すように頑張っています」と笑顔を見せた。

集まったアクリル板は、同市湖南の南信美装が回収して分別し、プラスチック類を扱うリサイクル業者に引き渡す。破砕、洗浄、溶融され、粒状のプラスチックペレットとなり、さまざまな製品に生まれ変わる予定という。

事前申し込みは不要だが、持ち込みの際に商議所窓口に申し出る。機器類やビニール類は回収しない。問い合わせは、諏訪商議所(電話0266・52・2155)へ。

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