諏訪湖花火大会 桟敷席の市民枠当選者決まる

市民先行販売分のマス席の抽選を行う金子ゆかり市長
8月15日に諏訪市の諏訪湖で開く第75回諏訪湖祭湖上花火大会の実行委員会は14日、有料桟敷席の半数を占める市民先行販売の抽選会を市役所で開いた。市民枠7478席のうち、インターネット分を除くはがきで応募のあった1800席の当選者を選んだ。一般販売の受け付けは7月3日から。落選した市民も応募できるため「再チャレンジして」と呼び掛けている。
市民枠の先行販売は初めて。戦後に市民に希望の灯をともそうと始まった花火大会の原点や、市民の協力で積み重ねた歴史、コロナ禍を経て4年ぶりに開く大会の意義を市民と分かち合おうと企画。一般販売を含め2度応募できる機会を市民に提供した。
実行委事務局の市観光課によると、市民先行販売は5月、はがきとインターネットで受け付け、1791件の応募があった。抽選は市民以外の応募など無効を除く862件を対象にし、最高倍率は特別マス席(16人分)のはがきで8.1倍、次いで、新設した一般ハーフマス(8人分)のはがきが6.4倍、同ネットが4.2倍だった。
金子ゆかり市長や諏訪商工会議所の山谷恭博会頭、諏訪観光協会の伊東克幸副会長ら5人が抽選を行い、特別マス席と一般マス席、一般ハーフマス席の抽選箱から当選はがきを選んだ。ブロック指定席はパソコンの抽選システムで決め、ネット応募の抽選はチケット販売会社が行った。
今年は22~23セット(2019年は27セット)の花火を打ち上げる。エリア指定席の拡大や駐車場の事前予制度導入、旧東バル跡地へのフードコート新設を通じて混雑の回避を図り、安全安心な大会の成功を目指す。金子市長は「諏訪湖の花火で元気を取り戻してほしい」と話した。
当選者には今週中に請求書を発送し、8月4日以降にチケットを送る。7月3日は一般販売の受け付けに加え、駐車場の事前予約の受け付けも開始する。