「山村うたごえの輪」継続へ あす南箕輪で

山村うたごえの輪の継続を決断し、201回目をPRする倉田加代子さん
メンバーを固定することなく、訪れた人たちみんなで歌って楽しむ南箕輪村の歌声広場「山村うたごえの輪」の201回目が17日午後1時半から、村公民館で開かれる。代表の倉田加代子さん(89)=塩ノ井=は節目の200回でひと区切りを付けようと考えていたが、継続を望む声が数多く寄せられたことを受けて思い直した。「以前のように毎月は難しいが、四季折々に気軽に楽しみたい」と再出発に向けて準備する。
地元でコーラスグループを組んでいた元小学校教員の倉田さんが2002年4月、「歌の力でみんな明るく元気に」と広く呼び掛け、うたごえの輪はスタートした。
季節にちなんだり、郷愁を誘ったりする唱歌、童謡、歌謡曲など多彩な楽曲を用意し、コロナ禍前までは毎月開催していた。倉田さんが作詞・作曲者の思い入れを解説し、単に合唱するだけでなく、歌の背景や意味を理解しながら音楽をさまざまな側面から楽しんできた。
新型コロナの影響で1年半ほど休止を余儀なくされたが、その後は季節ごとの開催に。発足から20年が経過し、今年4月には200回と回数を重ねる中で、「この辺で間を置こう」(倉田さん)と考えていた。
しかし、周囲から継続を望む熱烈なラブコールが舞い込み再び一念発起。コロナは落ち着きつつあるが、かつてのようにみんなで集まり声を出し合って歌える機会が少ない中で、「希望の光になろう」と続ける決断をした。
201回目は「おお牧場はみどり」や「夏は来ぬ」など初夏の季節感あふれる楽曲や、「おやじの海」など父の日に贈る歌でプログラムを組んだ。エンディングは「Lets go now」を歌い、「さあ行こう」と新たな門出を高らかに宣言する。