アンサンブル信州in宮田 7月7日演奏会

兎束音楽芸術監督(前列中央)を中心に多くの来場を呼び掛ける実行委員会メンバー
「地域に一流の音楽を」と宮田村を拠点に活動する「アンサンブル信州in宮田を育てる会」は第20回定期演奏会を7月7日午後7時から、駒ケ根市文化会館で開く。東京音楽大学名誉教授で宮田村ふるさと大使の兎束俊之さん=同村在住=がビオラ演奏と音楽芸術監督を担当。国内外の著名演奏家30人が、質の高いアンサンブルを繰り広げる。
兎束さんと親交のある演奏家が集まり、格調高い演奏を提供する年に1度の機会。昼間は地元の小中学生を招待し鑑賞教室を開催。夜は一般を対象に入場料を設定し、収益を鑑賞教室に充てる。今回は、20回目の節目を迎え、演奏者も例年を上回る規模となった。
兎束さんによると、曲目はベートーベンの「ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲ハ長調Op56」やモーツアルトの「交響曲第29番イ長調K201」など「20回の節目にふさわしい選曲」による計4曲。演奏者は、両親が駒ケ根市出身のバイオリニスト竹澤恭子さんのほか、弦楽器、打楽器含め30人規模と、これまでで最大級の編成になった。
鑑賞教室も、招待する小中学生を拡大。宮田中学校は昨年の2年生のみから全学年へ広げ、例年招いている宮田小学校と駒ケ根市内の赤穂、赤穂東、中沢、東伊那の各小学校の6年生を合わせると対象者は740人、全体では前年を250人ほど上回る。
兎束さんは「ここでなければ聞けない―という演奏を用意した」とし、多くの鑑賞を呼び掛けている。
入場料は19歳以上3000円、高校生500円、小中学生無料。未就学児の入場は不可。問い合わせは育てる会事務局の加藤テレビ(電話0265・85・4220)へ。