”縄文”取り入れ陶芸作品 兒玉さん初個展

工房の一室を改装したギャラリーで開かれている兒玉悠紀さんの初の個展
富士見町の陶芸家兒玉悠紀さん(42)が、同町御射山神戸にある自宅兼工房の一室を改装した「MishaGama Gallay(ミシャガマ ギャラリー)」で初の個展「約束の地」を開いている。縄文土器の図柄や制作技法を取り入れた花器や日用食器など200点ほどを展示販売している。7月12日まで。
陶器で有名な長崎県波佐見町生まれの兒玉さんは、東京芸術大学で作陶を学んだ。陶芸家として同町の井戸尻考古館を訪れた際、縄文土器に魅了され、2年前に山梨県内からパートナーの酒井大介さん(43)と移住。制作の拠点を構えた。
会場には、地域の土器作りサークルに参加しながら作ったという、縄目の文様が目を引く花瓶や取っ手がヘビの装飾になったティーカップなどが並ぶ。地元の人との交流の中で進む創作活動に、兒玉さんは「たまたまじゃなく、ここに来るのが約束されていた気がする。昔の人と同じものを見ている感覚を持っていただけたら」と話す。
午前10時から午後6時。工房は国道20号沿い。営業日などの問い合わせは、同ギャラリー(電話070・8949・2570)へ。