優美な古楽ハーモニー 伊那でコンサート

優美なハーモニーが会場を包んだ古楽コンサート
伊那谷のソプラノ歌手でつくるグループ「ムジカ・アンティーカINA」や県内外の古楽奏者らによる古楽コンサート「英国音楽のひととき」(伊那市など主催)が18日、伊那市のニシザワいなっせホールであった。バロック時代(17~18世紀ごろ)の演奏様式にのっとって音を奏で、優美なハーモニーが会場を包み込んだ。
同時代に、さまざまな人気曲を手掛けたイギリスの作曲家、ヘンリー・パーセル(1659~95年)に焦点を当てたコンサート。パーセルの代表作とされる「シーザーとウラニアに生命あれ」など約20曲を披露した。
古楽演奏の第一線で活躍する弦楽奏者らが、バロック時代当時の楽器の形を保ったバイオリンやビオラなどを手に演奏。当時の鍵盤楽器・チェンバロの優しい音色に合わせ、歌手が時にしっとりと、時に情熱的に歌い上げた。聴衆は当時の音楽を想像し、うっとりと聞き入っていた。