県内パスポート申請大幅増 諏訪地方4倍増
コロナ禍で落ち込んでいた県内のパスポート申請件数が今年に入って大きく伸びている。多文化共生・パスポート室のまとめによると、今年5月分の申請件数は前年同月比361.1%の3174件となり、コロナ禍前の2019年5月(4043件)に迫る数となっている。
1カ月ごとの県内のパスポート申請件数はコロナ禍の影響が出始めた20年2月に前年比63.7%の2783件となり、21年1月には340件(同比6.8%)まで減少。その後は規制が緩和されるにつれて微増し、22年6月に1000件超まで伸びた。政府で新型コロナの5類への移行が本格的に検討され始めた1月からは2000件を超えるようになった。
年度ごとでは、18年5万2302件、19年4万8245件、20年5777件、21年5471件、22年1万8043件で、今年度は5月までで5555件と、既に21年度1年間の件数を超えている。
諏訪地域でも今年4月は前年同月比162件増の216件、5月は232件増の307件。
同室によると、最近は家族での申請が目立つといい、観光目的が多いとみている。例年、7月から8月にかけて申請件数が多くなるとして、「通常よりも窓口が混雑する。感染症予防に配慮いただきつつ、余裕をもって申請をお願いします」と呼び掛けている。
今年3月27日からは条件を満たせばオンラインでのパスポートの切り替え申請も可能になった。名前や本籍地の都道府県に変更がなく、かつ有効期間が1年未満になった場合などで、マイナポータルから行う。詳しくは県のホームページで解説している。