和紙に描く花や動物 原村で酒井さん作品展

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会場に並ぶ作品と酒井慶二郎さん。カジ和紙に描いた「金魚草」(右から2点目)は一番のお気に入り

原村八ケ岳美術館で、企画展「酒井慶二郎 花は無言で語ります」が開かれている。農園勤めの傍ら、大好きな絵を描き続けて16年目の酒井さん(33)=諏訪市沖田町=が、日本各地の貴重な手すき和紙にアクリル絵の具で描いた花や野菜、動物など、華やかで躍動感あふれる作品約70点を展示した。9月3日まで。

酒井さんは養護学校高等部時代に油彩と出合い卒業後はアクリル画を独学で深めている。先祖が紙問屋、書家で自宅に和紙が残っていたことも和紙に描くきっかけに。地元や東京で毎年巡回展を開き、公募展で入賞も果たす。東京の和紙専門店ともつながり、新たな和紙も活用する。

作品は、バラ、ユリ、ダリア、キャベツ、セロリ、イノシシ、ウサギなど。目にした題材を鉛筆で丁寧にスケッチし着色。「色づくりに妥協は無い」といい、花びらや葉の陰影、動物の目や毛並みも個性豊かに表現。

土和紙に描いたカラスアゲハ、赤和紙には白モクレン、地元に縁の深いカジ和紙の「金魚草」も並ぶ。アニメキャラクターのスケッチや肖像画も飾った。

両親の明彦さん、恵子さんは「これまでの個展で最多の作品数。窓の外の新緑を借景に1年間の作品を見て」と話す。

6月24、25日、7月22、23日、8月19、20日は作家在館制作(ライブアート)もある。入館料は高校生以上510円、小中学生250円(諏訪6市町村小中学生は無料)。

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