雪中熟成茶「駒結」PR 25日から販売

雪中熟成の日本茶「駒結」と完成したポスター
登山客や観光客を呼び込み中心市街地再生を図る駒ケ根市のプロジェクト「こまがねテラス」は25日から、標高2612メートルの中央アルプス千畳敷の雪中で熟成させた日本茶「駒結(こまゆい)」の販売を始める。予約を受け付け中。山と市街地をつなげる目的で開発した商品で、販売6年目の今年はポスターを初めて作成した。商品PRに活用していく。
中アの代表的な雪形「島田娘」にちなみ静岡県島田市産の「島田茶」を使用し、南信州産の茶葉とブレンドした日本茶。2月6日から約3カ月間、熟成させた。0度程度に保たれた雪の中で茶の熟成がゆっくりと進み、香りが際立ち、まろやかな味わいに仕上がったという。
茶葉は1袋40グラム入りを300袋限定で760円(税込み)で販売する。健康を祈願するお守り風の袋を使用したティーバッグは2個入りで200袋を限定販売する。価格は300円(同)。予約申し込み、購入は同市中央の山二園(電話0265・83・2523)へ。ホテル千畳敷でも販売するが、販売時期や価格は異なる。
ポスターは千畳敷の雪の上に商品を並べ撮影した写真を使用。商品の後ろに迫る宝剣岳などの雪山と真っ青な空が中アの雄大な自然を伝える1枚で、山二園の酒井隆道社長は「実際に現地で撮った写真。いいポスターができた」と仕上がりを喜ぶ。商品パッケージの説明書きに英語表記を加えるなどのリニューアルも実施。コロナ禍明けに伴うインバウンド需要の増加に対応して販売促進を図る。