上伊那技術新校 懇話会で整備のイメージ案示す
県立高校再編における上伊那総合技術新校の懇話会は19日夜、伊那市内で開き、新校を農商工業系の3学科に整備するイメージ案を示した。地域ものづくり科(工業主体)、地域デザイン科(農業主体)、地域くらし科(商業主体)を設け(名称は全て仮称)、多様な分野を横断的に学ぶことができる仕組みを目指す。今後の懇話会で意見交換を重ね、県教育委員会に提出する内容にまとめる。
新校は辰野、箕輪進修、上伊那農業、駒ケ根工業の4校の専門学科を統合する。懇話会は対象校の生徒や地域の代表者らでつくり、県教委の基本計画策定の要素となる。
新校のイメージ案は5月の懇話会で工業主体の地域ものづくり科、農商業主体の地域デザイン科の2学科制を同会事務局が示した。同日の意見交換を経て、農商工業の専門性を確保しつつ、生徒の学びや進路の幅を広げることなどを考慮した3学科の形に変更。学科間の連携は引き続き重視し、生徒が興味・関心によって他学科の授業も選択できるような「学びのプラットフォーム」を構成する。
行政や企業などが連携し、新校と地域をつなぐ「上伊那地域共学共創プラットフォーム」にも言及。住民も含め地域に開かれた学校としての位置付けを図るという。
この日の懇話会もイメージ案を話し合い、次回に修正内容を示す予定。