小児の医師オンライン相談 茅野市内で実施予定

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茅野市は20日、子どもの体調の急変時に休日を問わず24時間、医師からオンラインで助言を受けられるサービスの実証調査が市内で予定されていると明らかにした。民間事業者が国の委託を受けて行うもので、現在申請中。7月に結果が出る。採択されれば、子どもの救急診療の必要性や自宅での対処方法について、オンラインで医師の助言が受けられるサービスが年度内に国予算で行われる。市議会6月定例会一般質問で、望月克治氏の質問に田中裕之企画部長が答えた。

茅野市がデジタル技術を活用して健康、医療の課題解決に取り組む「デジタル田園健康特区」の指定を受けたことから、今年に入り、同事業者が医師による24時間オンライン小児相談の実証を市側に提案。同社は昨年度、人工知能(AI)などを用いて先端的なサービスを官民連携で実施する国の「スーパーシティ型国家戦略特区」の指定を受ける茨城県つくば市で、同様のサービスを実施した。

茅野市DX推進課によると、同事業者は昨年度から継続する都市部での実証調査に加え、今年度は中山間地域での調査を希望しており、デジ田特区指定を受ける茅野市を候補地に挙げた。

つくば市での実証では、サービスを利用した保護者のアンケート調査結果から、オンライン相談全体の33%が医師の助言を踏まえて夜間の時間外受診や救急車の要請をしなかったといい、受診の適正化に一定の効果があったという。医師からの市販薬による対処方法の助言を参考にした事例もあったという。

実証では医師がオンライン相談に応じた場合の報酬なども調査対象になる。7月に国の採択を受ければ今冬にもサービスが始まる見通し。事業期間は年度内で、最長でも来年3月に終了する。

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