ストリートピアノの置き場所提供して 駒ケ根

設置場所の決定を待つピアノの画像を見る山岸めぐみさん=駒ケ根市
駒ケ根市の芸術文化を活性化させる目的で活動する市民グループ「KOMAGANEアートプランの会」は、愛好者が演奏したり、鍵盤に触れたりすることのできる「ストリートピアノ」の設置場所を探している。ピアノは市内の女性が寄贈したアップライトタイプ。音楽講師で、同会街ピアノ係の山岸めぐみさんは「ピアノに触れることは音楽への関心を高める第一歩。ぜひ、設置場所を提供してほしい」と呼び掛けている。
同会は2021年10月に発足。芸術文化の振興に関する取り組みを行う。公共性のある空間に置くストリートピアノは、市街地の活性化などを視野に「音楽パフォーマンスの場を提供したい」と昨年から設置の検討に入った。
ピアノはヤマハの1960年製アップライトピアノで、狭い面積でも設置できる縦型タイプ。同会はこれまで市内の駅や公共施設への設置を検討したが決定には至らず、一般から募集することにした。設置場所に規定はないものの、管理上の観点から「室内が望ましい」という。設置場所が決まった時点で状況に合わせた使用規定を設ける方針だ。
山岸さんによるとストリートピアノの発祥は諸説あるものの、英国で新居へ運び込めなかったピアノに「私を弾いて」と書き記し、一時的に放置したところ、多くの人たちに受け入れられたのが始まりとされる。山岸さんは「ストリートピアノは気軽にピアノに触れられることが魅力。遠くまで弾きに行く人も多く、街のにぎわいになるはず」と話している。
問い合わせは山岸さん(電話0265・83・3783)へ。