岡谷市長選 中島氏が立候補表明

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岡谷市長選への立候補を表明する中島保明氏

任期満了に伴う岡谷市長選(9月17日告示、同24日投開票)で、新人で前市議の中島保明氏(65)=無所属、川岸中=が21日、同市の丸山公会所で会見し、立候補することを正式に表明した。中島氏は「脚本家兼監督となって岡谷の未来図を描き、理想の花を咲かせたい」などと述べた。

中島氏は、全国的な少子高齢化や人口減少の中で、岡谷市も子育てや教育、介護、福祉など大きな課題を抱えていると指摘。「岡谷全体に元気がないように思う。市民が岡谷に対する夢や希望を持っているのかどうか、少し疑問に感じる」と語った。また、新型コロナやロシアによるウクライナ侵攻を挙げ、「想定外の問題が市民生活を脅かしている。岡谷の未来をどう描き、どう作っていくかを考える大切な時期」と話した。

現市政については「6大施設を完成させるなど立派にやられた。個人的にも感謝している」と評価する一方で、アピール不足を指摘。市の特徴として「ひとづくり・まちづくり」「ものづくり」「商業・観光」を挙げた上で、歴史的建造物である市役所旧庁舎の学習への活用などを提案。身近な自然も学習の教材になるとし、「岡谷の人々を愛し、山河をめでて生きていくのが私の思い」と述べた。

中島氏は岡谷市出身で、諏訪清陵高から京都大工学部を卒業。民間会社勤務や県職員を経て、2015年の市議選で初当選した。今年4月まで2期務め、市会総務委員長、市監査委員などを歴任した。

市長選を巡っては、現職で4期目の今井竜五氏(70)=無所属、今井=が今期限りでの引退を表明。新人で前市議の武井友則氏(30)=無所属、川岸中=が出馬を表明している。出馬が取り沙汰される前市議の早出一真氏(51)=無所属、長地出早=は6月中に態度を明らかにする見通し。共産党などでつくる「新しい市政をつくる市民の会」は候補者擁立に向けた準備を始めている。

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