諏訪湖花火大会の駐車場 有料事前予約制に

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諏訪市豊田の「SUWAガラスの里」で諏訪湖祭湖上花火大会の駐車場事前予約システムをPRする(左から)金谷元気社長、岩波尚宏・信州諏訪ガラスの里会長、松澤毅CEO

8月15日に諏訪市の諏訪湖で開く第75回諏訪湖祭湖上花火大会で、市などの実行委員会は22日、akippa(あきっぱ)(大阪)の駐車場予約サービスを活用し、市内11カ所に設ける臨時駐車場を事前予約制で運用すると発表した。周辺の交通混雑を減らすための初の試み。同社はさらにアスト・コンサルティング(諏訪市)との連携で、駐車場を一時的に貸し出す施設や住宅を湖周で増やし、臨時駐車場とこれらを合わせて、いずれも事前予約制の6000台分を確保する計画だ。

市役所や小学校などに開設する臨時駐車場(2700台分)はこれまで一部を除いて無料だったが、新システム導入に伴って有料とする。料金は場所によって異なり、軽・普通車1台1000~4000円。22日に立ち上げた専用予約サイトで7月3日から販売を開始する。

一方、akippa代理店の「アスト」は、観覧客に当日、保有する駐車場を有料で貸し出す民間施設や個人住宅を開拓。同市豊田のSUWAガラスの里(220台)など約1000台分の駐車場が登録済みという。料金のおよそ半額が貸し手に入る仕組みをPRしながら、残り2000台分余りの確保を目指す。これらの駐車場は7月17日から販売する。

実行委によると、臨時駐車場はこれまで大半が無料だったこともあり、前日夜から入場待ちの車列ができ、ピーク時には湖畔や市役所から国道20号まで延びることもあったという。事前予約制の新システムではゆったりと来場できる上、渋滞の要因になる空き駐車場探しの車も減らせると説明。オンライン事前決済のため、駐車場スタッフの負担軽減にもつながるという。

akippaには320万人の会員(ドライバー)が登録。貸し手となる登録駐車場は3万5000件以上あるという。金谷元気社長は「花火大会での運用は初めてだが、大規模な音楽フェスを手掛けた実績があり、ノウハウを生かす」。アスト・コンサルティングの松澤毅最高経営責任者(CEO)は「諏訪湖の花火はブランド。運営方法でもブランドを築きたい」と意欲を見せた。

実行委は駐車場事前予約制の周知にも力を注ぐ考え。会長の金子ゆかり市長は「(旧東バル跡地)へのフードコートと並び、改革の目玉として期待している。これまで入場待ちだった時間を、諏訪市で過ごす有効な時間に使っていただけたら」と話した。

登録駐車場に関する問い合わせは「アスト」(フリーダイヤル0120・57・2760)へ。

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