魅力向上へ 伊那市鳩吹公園の再整備構想発表

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伊那市は、同市横山の鳩吹公園に親水エリアやキャンプ場、アスレチック広場などを設ける再整備基本構想を策定した。同園は設置から約30年が経過して老朽化などの課題がある。現在の地形を生かしつつ、周辺の施設とも連携しながら一帯の魅力向上につなげる方針。今後、財源や事業期間を検討し、実施計画にまとめていく。23日の市議会全員協議会で報告した。

同公園は広さ約5万7800平方メートルで、展望台や大型遊具、多目的広場などがあるほか、平地林の「市民の森」が隣接。自然に親しむ市民の憩いの場であり、イベント会場にも使用されている。

構想は、利用者や地域住民、地元小学生らを対象に昨年実施したアンケート調査や、同公園にある施設の関係者やイベント主催者らの意見を基に策定。▽水遊びエリアの充実▽キャンプやバーベキューのできるエリア▽既存樹木を活用したアスレチック広場―などを盛り込んだ。

園内中央の「星の広場」は老朽化の進む展望台を撤去し、新たに噴水など水に親しめるような設備を配置。一帯の芝生広場は引き続き多目的空間として活用する。

また、同公園南側にあるカラマツ林にキャンプ場を整備。管理や運営は公募により民間事業者に担ってもらう予定で、近年のキャンプ需要を踏まえ高品質なサービスの提供など多様なニーズに対応するため、民間のノウハウを生かす。

隣接する横山バイクパークに近いエリアには「森のアスレチック広場」を設け、野外活動を楽しみやすい区域として連携を図るほか、スケートボード場や屋根のある広場の整備、市民の森との行き来の利便性向上なども計画している。園全体のトイレ整備や植栽も検討する。 

市都市整備課は「市民のニーズを反映させて、公園全体が名所となることで周辺地域を含めた魅力向上に努めたい」と話していた。

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