県内犯罪被害者遺族が自助グループ「つむぐ」

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犯罪被害者遺族の自助グループ「つなぐ」を設立した有志

理不尽な交通事故や事件により大切な家族を失った犯罪被害者遺族の有志4人が、自助グループ「つむぐ」を設立した。県内の被害者遺族を対象に、遺族同士が安心して自分の気持ちに向き合いながら語り合える機会を提供し、生きる力を取り戻す働き掛けなどを行っていく。リーフレットに取り組みを掲載するなどして遺族に周知していく。

同グループは、大塚清美さん、川上哲義さん、市川武範さん、和田真理さんが世話人を務める。4人は昨年成立した県犯罪被害者等支援条例の制定を巡って阿部守一知事に遺族の声を届けるなど、条例の導入に取り組む県内の自治体に要望活動を展開。活動する中で遺族を受け入れる自助グループが県内になかったことから、今年4月に設立した。

23日に県庁で開いた記者会見で、代表世話人の大塚さん=東御市=は「当事者だからこそ分かり合える思いを語ることができる場にしていきたい」と述べた。同席した川上さん=塩尻市=は「周囲に思いを相談できない遺族もいる。思いを吐き出して前を向く力になれれば」と語った。

グループでは、メンバーが語り合う「集い」を年4回実施する予定。問い合わせは長野犯罪被害者支援センターの長野相談室(電話026・233・7830、午前10時~午後4時、土日祝日を除く)か中信相談室(電話0263・73・0783、午前10時~午後4時、月、水のみ)で受け付けている。

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