木彫建立1年、初の「龍神祭」 伊那の三澤寺

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龍神祭で行われた白龍を描くパフォーマンス=伊那市の三澤寺

伊那市福島の三澤寺(さんたくじ)で25日、「龍神祭」が開かれた。木彫りの龍神像を建立して約1年となることを記念し、寺に縁のない人にも足を運んでもらい、楽しい縁を結んでもらいたいと初めて開催。絵師による白龍を描くパフォーマンスが行われたほか、飲食店の出店や野菜の販売などもあり、多くの人が訪れて行事を楽しんだ。

白龍は、全国各地で活動する絵師の龍朋さん=神奈川県=が描いた。同寺の武田正幹(しょうかん)住職らが太鼓をたたき法華経を唱える中、本堂に集まった大勢の人たちの前で、白と赤の絵の具や金粉を使って躍動感のある白龍を描き進めた。最後に武田住職が「龍神」の文字を書き入れて完成させると、観衆から大きな拍手が送られた。絵は本堂正面右側の壁にまつられる。

市内から訪れた女性(63)は「目の前で白龍を描くところが見られて感動した。三澤寺はいろいろな行事をやっていて、いつも楽しみに来ている。ぜひこれからも続けていってほしい」と期待していた。

龍神祭は来年以降も続けていく予定。武田住職は「多くの人たちが来てくれてうれしい。地域の人たちにとってお寺を身近に感じてもらえる取り組みをしていけたら」と話した。

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