辰高文化祭で地元事業者の商品販売 限定品も

オリジナルの甘酒ドリンクとプリントクッキーを担当する生徒たち
辰野高校で地域探究コースを選択する2年生は、7月8日に同校で開催する文化祭「桜陵祭」の一般公開で、町内6事業者の定番商品などを販売する。どらやきやはちみつ、クッキー、甘酒ドリンクなどで、一部は生徒の意見やアイデアを取り入れた文化祭限定のオリジナル商品が販売される。
地域でどのような店が営業しているかを知り、商売の基礎を学ぶのが目的。同町内で営業する甘酒屋ans(あんず)、焼き菓子工房はしばみの実、味香月堂、月夜野こまもの店、米玉堂食品、有賀はちみつ屋が協力。それぞれの商品を文化祭に提供する。
販売に向け生徒たちは6班に分かれ、店舗を訪れたり学校に招くなどして、それぞれが担当する店と打ち合わせ。価格や若者の好みなどを考慮して販売商品を決定した。
このうちキッチンカーで甘酒ドリンクを販売する甘酒屋ans(山岸杏奈オーナー)は、生徒7人が担当。生徒の意見を取り入れた「バナナキャラメル」と「クッキー&クリーム」のオリジナルドリンクを商品化し、23日に試作品の試食を行った。
生徒の一人は「自分たちのアイデアが商品になってうれしい。予想以上においしくて感激」。山岸オーナーは「高校生に伝統の味が受け入れられたことがうれしい」と話していた。
工房直売、オーダー専門店のはしばみの実(瀬木美枝子オーナー)は、生徒6人が担当。塩クッキーなど4種類ほどを販売予定で、このうち文化祭限定商品の「プリントクッキー」は、生徒が考えた同校の校章をモチーフにしたオリジナルキャラクターをプリントする。
キャラクターを考案した生徒は「『かわいい』をイメージしたキャラクターで、実際に商品になったのを見てうれしさが込み上げる」とし、瀬木オーナーは「生徒のアイデアを取り入れた辰高らしさもあるクッキーに仕上がった」と話していた。
文化祭での販売は一般公開日の8日午前10時~午後3時。場所は生徒昇降口前を予定している。