ハチの巣駆除 富永さん「気軽に相談を」

6月上旬に駆除したキイロスズメバチの巣を手にする富永朝和さん
中川村に本部を置く信州日本みつばちの会会長で、ハチ研究家の富永朝和さん(85)=同村葛島=は、ハチの駆除に関する相談を受け付けている。富永さんによると、今年は冬が暖かかったことなどを理由に、大量発生の可能性があると予想。「困ったら気軽に相談を」と呼び掛けている。
スズメバチの駆除で最も多い種類は、地上に巣を作るキイロスズメバチ。富永さんは年間で最高400個近くの巣を駆除した経験を持つ。今年は例年よりも女王バチの目撃情報が多く、ハチの活動時期が早いという。「(ハチ研究を)70年やっているが、こんな状況は初めて。間違いなくすごい数になる」と話す。
今冬は朝晩が寒くても、日中が暖かい日が続いたため、越冬した女王バチが多く生存しているという。その分巣は多くなり、ハチが大量に発生すると予測する。その予兆として、ハチが巣を引っ越す時期が例年よりも2週間ほど早く、6月上旬だけでも新しい巣を四つ駆除したという。
スズメバチの攻撃性は、秋に向けて高まる。富永さんは「今年はかなり気を付けないと、ハチに刺されるケースが増えると思う。ハチの巣を見つけたら、すぐに相談してほしい」と警鐘を鳴らす。「依頼があれば、1日で全てのハチを駆除できる」とする。
問い合わせは富永さん(電話090・5562・7908)または、信州日本みつばちの会(同0265・88・3220)へ。