カリンとマルメロ 諏訪南中2年生が袋掛け

カリンやマルメロの実に袋を掛ける諏訪南中の2年生
諏訪市諏訪南中学校2年生は28日、同校に植わるカリンとマルメロの袋掛け作業に取り組んだ。学校を支援する地域のボランティアなどでつくる「かりんの会」のメンバーらと協力して摘果と袋掛けを行い、収穫を楽しみにしながら作業に汗を流した。
同校には両品種計39本が植わり、長年、近隣住民によって手入れされてきたが、高齢化に伴い地域学校協働活動推進員らの仲介で「かりんの会」を昨年度設立。昨年度は生徒有志を募ったが、今年度は2学年が「ものづくり科」の授業として取り組むことにし、生徒約150人が参加した。
生徒たちは事前学習を生かしながら、摘果した後、紙製の袋を一つ一つ丁寧に掛けていった。小学校にカリンの木があり手慣れた生徒がいる一方で、「難しい」という生徒も。生徒の一人(13)は「学年が団結し、かりんを次の世代につないでいける機会。授業として経験でき、諏訪にいられて幸せ」と話した。
実は秋に収穫し、活用方法は生徒らで考える。同会の岩波美保会長は「昨年度よりも自分たちが担当しているという意識があり、カリンへの愛着を持ってくれたのでは。諏訪への誇りを持ってもらえたら」と期待していた。