水難救助の連携強化 茅野消防署が訓練

落水者救助用のスローバッグを投げる訓練を行う署員
諏訪広域消防茅野消防署は28、29日、7月3日の3日間、茅野市北山の蓼科湖で水難救助訓練を行っている。同消防署と茅野北部・西部分署の第1~3消防係の約45人が参加。水難事故発生時の救助方法や操船訓練、救助資材の使い方などを確認し、署員の連携強化を図っている。
同市では2006年に白樺湖で、足こぎボートから落水した女児を助けようと湖に飛び込んだ男性が死亡する事故が発生した。この事故を受けて、同消防署は白樺湖や蓼科湖で年1回の救助訓練を行っている。
28日は署員11人が参加。桟橋では川岸やボートから長さ約20メートルのロープを落水者に届ける救助資材「スローバッグ」の投てき練習を実施。空気式の6人乗り救命ボートの組み立て方法を確認し、水上で要救助者に扮した署員を引き上げる訓練も行った。
宮坂勝幸消防署長は「梅雨明けから本格的な観光シーズンに入り、湖や河川でのレジャーが増えてくる。危険な場所には近づかず、ライフジャケットなどの身を守るものを着用して楽しむようにしてほしい」と呼び掛けている。