八ケ岳・霧ケ峰周辺縄文遺産群 日本遺産登録目指す

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長野、山梨両県にまたがる八ケ岳周辺にある縄文遺産群の「日本遺産」登録に向けて、長野県教育委員会が諏訪地域を含む県内8市町村と申請準備を進めていることが6日、県教委などへの取材で分かった。「山の縄文」をキーワードに八ケ岳山麓で花開いた縄文文化のストーリーをつくり、地域活性化の取り組みも盛り込んで、来年2月の申請を目指す。認定されると、県内では今年4月の「木曽路はすべて山の中~山を守り山に生きる」(木曽6町村と塩尻市)以来となる。

県教委文化財・生涯学習課によると、縄文文化の発信に向けて県教委が10月以降、諏訪6市町村と小県郡長和町、南佐久郡川上村に参加を呼び掛けたという。調整役の県立歴史館(千曲市)は取材に対し、八ケ岳・霧ケ峰周辺にある黒曜石の原産地、国宝土偶、ヘビや顔面を造形した土器などを挙げて、独自に発達した「山の縄文」を特色として打ち出す意向を示した。

申請に向けては、複数の市町村にまたがってストーリーが展開する「シリアル(ネットワーク)型」を想定。歴史的な経緯を踏まえ、地域や文化財への興味・関心をかきたてる「ストーリー」にまとめる。情報発信や人材育成、普及啓発、調査研究、環境整備など地域活性化に向けた具体的な取り組みも提示する。

県教委と8市町村は今後、広域的な連携の拡大も視野に入れて、来年2月に申請書を提出する計画だ。文化庁によると、日本遺産審査委員会が「地域の歴史的特徴・特色や我が国の魅力を十分に伝えるストーリー」になっているか審査し、来年4月末ごろに結果を発表する予定という。

国宝土偶2体を保有する茅野市の柳平千代一市長は、「縄文文化を発信するわれわれの取り組みにいよいよ県教委が一歩踏み込んでくれた。各市町村が縄文で連携を図っていく上で非常にありがたい」と話している。

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