画家の三浦さん 出身地の伊那市に風景画寄贈

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白鳥市長に寄贈作品について説明する三浦さん(右)

伊那市富県出身の肖像画家三浦輝峰さん(81)=佐久市=は、自身が描いた風景画「御嶽遠望」(F120号)を伊那市に寄贈した。作品は信州高遠美術館で開いている収蔵作品展「郷土の作家展」(6月23日~8月6日)に展示中。6月29日には三浦さんが同美術館を訪れ、白鳥孝市長に作品を贈呈した。

三浦さんは全日本肖像美術協会理事長、現代肖像絵画会代表を務め、信州肖像画院を主宰する。著名な政治家や財界人の肖像画を数多く手掛け、日本を代表する肖像画家として活躍している。2011年には紺綬褒章を受章。伊那市には敬老の日に合わせて市が100歳を迎える市民に贈っている肖像画を06年から毎年寄贈している。

肖像画とは異なり、風景画は「思うがままにキャンバスの大きさも構図も色使いも自由な気持ちで描いている」という三浦さん。「伊那は私のふるさとであり、どこよりも大切な場所」とし、伊那谷やその周辺の風景を中心に描いている。「御嶽遠望」は自身が描いた風景画の中で最も大きく、気に入った作品といい、「一番好きな作品を一番大切な伊那に贈りたい」と寄贈に至った。

白鳥市長は「この上のない宝物。市民にも知ってもらいたい」と感謝。三浦さんは「澄んだ空気感を表現したいと思い、描いている」とし、作品を通じて「空気の爽やかさを感じてもらえたら」と期待していた。

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