茅の輪で心身清める 諏訪大社で夏越の大祓

諏訪大社上社本宮の境内に設けられた茅の輪をくぐり、心身を清める参列者
諏訪大社の上社、下社で6月30日、「夏越の大祓」の神事があった。雨の中、青々としたカヤで仕立てた茅の輪をくぐり、半年で知らずのうちに降りかかった罪やけがれを除いて心身を清めた。
諏訪市神宮寺の上社本宮では神職や大総代、氏子らが参列した。紙の人形で体をさすったり息を吹き掛けて罪やけがれをはらったりすると、境内に設けた直径約2メートルの茅の輪へ。「祓へ給い 清め給へ」と唱えながら、8の字を描くように3度くぐった。
くぐる際は傘を畳み、残り半年間を健康で過ごせるよう祈った。下伊那郡松川町のセラピスト吉沢智子さん(49)は、10年前ほどから毎年上社本宮の神事に参列。「年末までしっかり、心を込めて仕事をしようという気持ちになった」といい、「コロナ下では苦しい時期もあった。お客さまが次第に戻ってきてくれたら」と話していた。