諏訪臨湖実験所 研究、調査を一般公開

顕微鏡での観察を体験する親子=諏訪臨湖実験所
諏訪市湖岸通り5の信州大学理学部付属湖沼高地教育センター諏訪臨湖実験所(宮原裕一所長)は1日、同所での研究と調査活動を一般公開した。学生たちが取り組む諏訪湖の水質や生息する動植物などの調査結果を展示で発表。親子連れらが訪れ、顕微鏡で微生物を観察したり、野鳥の羽根に触れたりする体験を交えて研究活動と諏訪湖への理解を深めた。
同所での活動を広く知ってもらう研究成果の地域還元と、学生と住民の交流が目的。「研究内容を一般の人に分かりやすく説明する体験を通して学生が自身の学びをさらに深められる。研究意欲も一層高まる好機」(宮原所長)という。入場は予約制で定員(60人)いっぱいの盛況となった。
体験ブースで諏訪湖に生息するプランクトンを容器からスポイトで採り、顕微鏡で観察した下諏訪南小学校5年の児童(10)は、「顕微鏡で見てアオコが本当にあるんだって分かった。もっと諏訪湖をきれいにしなくちゃいけないと思った」と話していた。