2023年7月3日付
梅雨に入ってからなんとなく体が重い、だるい、食欲がないなど心身の不調を感じる人は少なくないようだ。湿度が関係しているといわれ、東洋医学では「湿邪」というそうだ。代謝が悪くなり、体内にたまった水分をうまく排出できないことが要因とされる▼蒸し暑いと冷たい飲み物や食べ物が欲しいが、胃腸に負担がかかるため控えた方がいいという。とはいえ、冷えたビールがおいしい季節。ビアガーデンオープンの知らせも届く。飲みすぎに注意しつつ、うまく梅雨を乗り切りたい▼飲食店情報サイト運営の「ぐるなび」が全国の利用者に行った調査によると、約3割が新型コロナ5類移行後に「外食が増えた」と回答。さらに、これから夏にかけて開催される宴会については、仕事関係では約4割、プライベートでは約7割が参加したいと答えた▼一方で心配されるのがやはりコロナである。厚労省が6月30日に発表した全国約5000の定点医療機関から報告された新規感染者は7週連続で増加した。1医療機関当たりの感染者は沖縄県が最も多く、今年初めの第8波のピークを上回ったという▼専門家は重症化リスクが高い人の感染を防ぐため病院や高齢者施設では引き続きマスクの着用を求める。一方で高温多湿の状況下では熱中症のリスクも高まることから屋外ではマスクを外すことも推奨する。改めてコロナとの共生が求められる夏である。